関節には、骨同士の動きを滑らかにさせ、関節が傷つかずに、スムーズに動くように助ける「関節軟骨：かんせつなんこつ」というものがあります。

変形性膝関節症は、関節軟骨が加齢や摩擦によって、膝関節の変形や痛みや、運動制限を起こす非炎症性の進行性疾患です。

女性に多い疾患と言われ、高齢になるほど多くの人が変形性膝関節症になっています。

主な症状は、膝の痛みと水がたまることです。

初期の症状は、立ち上がりなどの動き始めのみで痛み。

中期になると、正座や階段の上り下りが困難になる。

末期には、安静にしていても痛みがあり、変形が目立ち、歩行が困難になります。

変形性膝関節症は多くの場合、時間をかけて段階的に進行していきます。

変形性膝関節症には大きく分けて初期症状、中期症状、末期症状があります。

〇初期症状

初期症状は、朝起きたときの動き始めに膝のこわばりを感じます。

起き上がったり、歩き出そうとすると、なんとなく膝がこわばり、膝が重くて動かしづらいなど、はっきりとしない膝の違和感を感じることがあります。

しかし、しばらく身体を動かすと自然に軽減するため、あまり気になりません。

〇中期症状

初期症状の時はしばらく休んでいたり、動かすことによって膝の痛みが軽減していたのですが、中期ではなかなか軽減しなくなります。正座をしたときや深くしゃがむ動作、階段の上り降り（特に降り）などで膝の痛みが強く感じます。また、膝関節の動きも困難になり、動作を制限されてしまいます。関節軟骨がすり減って摩擦も大きくなるので、歩行中に軋むような音がなることもあります。

〇末期症状

末期症状では関節軟骨がほとんどすり減ってしまい、膝を構成している骨同士がぶつかりあうようになります。

膝関節の変形（O脚）が目立つようになり、膝が完全に曲げられなかったり、ピンと伸びきらなかったりするため、普通に歩くことやしゃがむことなども困難になってしまい、日常生活に支障をきたします。

上記の症状に加えて、軟骨がすり減った分、骨同士の隙間が狭くなって摩擦が起こり、骨の縁に棘のような突起物「骨棘(こつきょく)」が出来たり、関節を包んでいる膜である「関節包(かんせつほう)」の内側で炎症が起こり、液体が分泌されて「膝に水がたまる」場合もあります。

変形性膝関節症は段階を経て悪化していく「進行性疾患」です。

これらのような症状のある方は変形性膝関節症の可能性があります。

もしかしてと思われた方は早めに西多摩郡瑞穂町あい整骨院にご相談ください。

変形性膝関節症の原因は、①加齢②筋力の低下③肥満④O脚・X脚⑤膝関節の損傷などが挙げられます。

①加齢

膝関節にある関節軟骨が加齢と共にすり減ったり、変形してしまうことによって、クッションの役割が阻害されます。それにより膝関節の変形や痛みが起こってしまいます。すり減ってしまった軟骨はなかなか再生されないため、早い段階で進行を抑えることが重要になります。

また、動脈硬化や性ホルモンの影響も原因に挙げられます。

②筋力の低下

人間は脚で体重を支えていますが、脚を支えている筋力が低下すると、体重を支える部分が不安定になり膝関節への負担が大きくなります。膝関節の負担が大きくなると、関節軟骨への負担も大きくなり、摩耗や変形の原因になります。

③肥満

体重が増加するとその分、膝関節や関節軟骨への負担が大きくなってしまいます。

中高年以降になると、筋力低下による基礎代謝の低下や、暴飲暴食や運動不足で脂肪がつきやすく、肥満になりやすい傾向にあるので、注意が必要です。

④O脚・X脚

下肢のアライメント(骨の整列)の乱れは、膝への負担を大きくし、痛みを引き起こしてしまう原因になります。

膝関節の中で体重のかかる場所が偏ってしまい、関節軟骨が変形や摩耗します。

特にO脚の人が変形性膝関節症になりやすいと言われています。

⑤膝関節の損傷

激しいスポーツや転倒などによって、半月板や靱帯を損傷したり、膝関節の骨折やリウマチ、化膿性関節炎などの膝関節の既往歴があると、変形性膝関節症になりやすいと言われています。

変形性膝関節症が進行すると膝の痛みが強くなると、動くことが辛くなってしまいます。そうすると筋力が落ちてしまい、関節の安定性が悪くなり、膝にかかる負担がさらに大きくなるという悪循環が起こる可能性があります。

西多摩郡瑞穂町あい整骨院では、身体を動かさなくなったことによって緊張した筋肉を、ほぐして、膝関節の可動域を広げて、動かしやすくしていきます。

筋肉の緊張が少しずつ緩和したら、関節の安定性を出すために、膝の周りや股関節の周りのトレーニングを行い、膝への負担を軽減していきます。

また、変形性膝関節症をより軽減していくには、膝の周りの筋肉に対するアプローチだけではなく股関節や骨盤、足首など、全身のバランスや姿勢を意識した施術が必要不可欠です。膝の痛みが徐々に緩和しても、骨盤のバランスに乱れがあると、膝にかかる負担が大きくなってしまい、痛みが再発・悪化する可能性があるからです。

西多摩郡瑞穂町あい整骨院では膝周りの施術を行うのと同時に骨盤や姿勢矯正を行うことで膝の痛みを根本的に改善していきます。また、ご自宅でもできる簡単な筋力トレーニングやストレッチなどもお伝えし、より早期の根本改善を目指していきます。